Ultramod (ウルトラモッド)

みなさん、こんにちは。


今日は私が7月末から働くことになった

パリの老舗メルスリー(手芸屋さん)、

Ultramod(ウルトラモッド)について書いてみたいと思います。

作業している様子(奥には色とりどりのリボンが見えます)




ウルトラモッドは、

パリ オペラ座のそばに位置し、

19世紀から続く歴史的な手芸屋さんです。



スタッフに聞いたところ、

一番古い領収書には1832年と書かれていたとか、

いないとか。。。



アンティークレースの数々。。。



その頃の日本を調べてみると、

大政奉還は1867年なので、

まだ江戸時代。


一番古い領収書が見つかったという1832年、

日本では天保の大飢饉、

翌年には大塩平八郎の乱が起こっていたようです。

(お勉強になりました 笑)。



そんなウルトラモッド、

道路を挟んで向かい合わせで2店舗あります。


一つは手芸用品をメインに扱っており、

もう1店舗は主に帽子用の材料と、

インテリアの商材をおいています。



帽子の商材を扱う店舗には、ギャロンテープ圧巻のコレクションが。




歴史あるメルスリーなので、

在庫は自然とアンティーク、ビンテージとなり、

そのストックの量といったら、驚きのひとことです。




帽子のサンプルディスプレイ



私も初めて訪れた時のことはよく覚えていて、


とにかく時が止まったような店内と

みたことのないようなカラフルで

様々なデザインのリボンやボタンの数々に

ただただため息がこぼれました。



その時はまだルサージュに通い出したばかりで、

パリのこともよくわからず、



当時スタッフとして勤務していた

日本人のえりさんが

日本語で対応してくださった時の

驚きと安堵感が今でも忘れられません。



帽子のサンプルディスプレイ




あれから2年。

時が経つのは本当に早いですね。


私のスタート地点。


そして今、そのお店で働いているという

幸せな奇跡。


とても感謝の気持ちでいっぱいです。

帽子とインテアリアの商材の数々



現在のスタッフは、

オーナーを含め、フランス人の方が5人、

私の他にもう1名日本の方がおり、計7人です。


みんな個性豊かで優しく素敵な人たち。

可愛いビンテージのギャロンテープ



毎日笑いに包まれており、

朝はお決まりのビズから始まります。


最初は恥ずかしかったのですが、

最近やっと慣れてきました(笑)



こちらもギャロンテープ。素敵☆


私がウルトラモッドで働くようになってから、

早いものですでに1ヶ月が経過しました。


そして日々強く思うこと。


それは、

ウルトラモッドは

まるで手芸の薬局のようだという思い。



お客様はまずカウンターにいらして、

症状をひととおり語ります。

(バッグから修理したい洋服や作りたい何かを取り出したりなど)



それに対して今度は私たちが

症状にあったお薬(修理や手作りに必要な糸や手芸用品など)をお出しする、

というような気分。(笑)



色とりどりのグログランリボン



お客様は老若男女、

本当にバラエティに富んでいます。


そして、とっても個性的で

かつ魅力的な方々ばかり。



帽子商材を使用したディスプレイの数々




と、

今日はウルトラモッドの紹介で

かなりの量になってしまったので、


素敵なエピソードは次回にとっておこうと思います。


ごめんなさい?!

集中力が持続しませんでした(笑)


これからも素敵なウルトラモッドについて、

たくさんご紹介していけたらと思っています。


どうぞよろしくお願いします。




それでは、今日は華金☆

素敵な週末をお過ごしくださいな。





Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。