自己紹介の続き その2

☆これは2014年4月24日に西郷山公園にお散歩に行った時に撮った写真。今頃こんな感じで八重桜が満開なんでしょうね。懐かしいです



みなさん、こんにちは。 

お元気でお過ごしでしょうか。


今日はパリの自宅待機になって、1ヶ月と4日目。 

3月17日から始まった新型コロナによる外出禁止令。


 始まった頃は春の始まりでしたが、
今ではもう新緑の季節。

 あちらこちらでお花が満開で、とにかく気持ちの良い日々が続いています。

 

今一番大切なのは、自分や周りの人のためにも自宅にいることなので、

外出は食料、日用品を買う時だけにしていますが、 

それでも外に出るとやっぱり清々しく、気分もリフレッシュしますね。


 昨日、久しぶりに買い出しに出かけたら、
道端でおじさんがライラックの花を売っていました。
 

その前に実は、ライラックを持っている人をスーパーの前で見かけ、思わずどこで買ったのかを聞いた私でした。


 けれども、「道端で買ったけど、既にきっと彼は移動しているからその場所にはいないと思う」と言われ、
半ば諦めかけた帰り道になんと遭遇したのでした!
 


☆その時買ったライラック。なんと5ユーロでした。



その時は、昔楽しんだファミコンのRPGで、戦いに必要なアイテムを売っているおじさんを発見!的な気分でした。笑
 

とにかく久しぶりに花がある暮らしとなり、
お部屋の中はいい香りでいっぱい、とても幸せな気分です。 



☆大好きな駒沢公園。この頃は気持ちを落ち着かせるため、癒されるために、ほぼ毎週末行っていたと思います。




 そして、本題、前回からの続きです。笑


 離婚が決まった私は、 とにかくこれからどうやって生きていこう、そればかり考えていました。

 年齢もすでに41歳を迎えようとしていました。 


 仕事もかなりお気楽な感じの派遣OLだったので、 一人に戻るとなると、また転職活動をして再度正社員になった方がいいだろう、けれど、 特に立派なキャリアがあるわけでもないし、年齢ももう41歳。 できる仕事はもう何もないのかも、それとも実家に帰る?、、、と、心配で眠れない日々が続きました。


 そんな頃、心配してくださっていた会社の方が、 彼女が転職するので、その代わりに私が社員になれるか聞いてみようか、と提案してくださいました。


とてもありがたいお話でしたが、会社自体が経営的に少し難しい状況になっていたため、 

それは難しいだろうな、という気持ちと、もしそれが可能になっても 私はそれをしていきたいの?と自問すると、とても気持ちがザワザワしました。 


その会社は、一時期私もファンだった面白いフリーマガジンを発行していた、ウェブメディア系の会社で、 一緒に働いている人たちがとにかくみんな魅力的で、面白い人達ばかりでした。


 私はいつも仕事するというより笑ってばかりだったので、 仕事的には優秀ではなかったと思いますが、 とにかくご縁あってあの会社で働くことができたことに今でも感謝しています。 


 なので、仕事内容というより、人が好きだったわけですが、 向いているかといえば、とても向いているとはいえなかった気がします。笑


 もうずっと昔から自分探しのような感じで、いろんなことを試してきたけれど、すべてが中途半端。 結局何が自分に合っているかもわからないまま、この年齢、この状況となり、 離婚に追い込まれたことで、とにかく未来に対する大きな不安しかありませんでした。


 私は昔から手芸が大好きで、何かしら色々作っては
友達にプレゼントしたり、自分で楽しんだりしていました。 

でもそれが仕事になるほど、世の中甘くないとも思っていたし、
本気でそれを行動に起こしてみる勇気もなく生きていたのでした。


 けれど、この切羽詰まった状況になった頃、
私は1年前からオートクチュール刺繍を習っており、その世界にどんどん夢中になっていた時期だったのです。


 そして私はやっぱり何か自分の好きなこと、合うことを仕事にしていきたい、と
強く思うようなり、刺繍教室はどうかと考えました。 

追い込まれたことで、人生で初めて、なくらい自分と向き合った気がします。 




☆駒沢公園のお気に入りの木。この木にいつも慰められ、励まされていました。笑




その頃東京にはすでに教室がいくつかありましたが、
それでもまだ需要はあるのでは?と思いました。

 

私だって、もちろんそう甘くない、とは思っていましたが、 それを勇気を出して両親に伝えてみると、もう娘への心配と不安からくる批判の嵐。笑 


刺繍教室?!世の中そう甘くない、ということをしつこく言われ、
大喧嘩にもなり、涙も流しました。 


結局、私もやはり怖くなり、とにかくOLをしながら、刺繍は東京で学び続けるのがいいのかな、と思い直し、
引っ越すため、一人用のマンションを探し出しました。 


そして素敵な部屋を見つけ、そこはペット可でもあったため、猫でも飼おうかな、なんて思っていました。 


そんな中、朝の出勤中の電車の中で、
何気なくELLE オンラインの占いコーナーをチェックしてみると、びっくり。今起きている私の状況を見事言い当てたようなことが書いてありました。 


すぐに占い師をチェックすると、イヴルルド遥華さんという方で、代官山で鑑定してもらえることも分かりました。 


その頃彼女はとても人気のある占い師(今もですが)だったのですが、
ダメ元で予約をお願いしてみると、なんと翌週みてもらえることになったのです。 


 困った時の神頼み、というか占い、というか、
あの時の私は、とにかく何か元気になる刺激を求めていました。 


 そして、鑑定に行ってみると、 

「あなたは海外に行く人。日本に今いるべきじゃない。
刺繍も向いている。学ぶなら勇気を出してお金もかけて絶対パリに行くべき!
東京にいても何も始まらない。パリに行くことで新しい人生がスタートする」と言ってくれたのでした。



 と、今回も長くなってきたのでこの辺にして、また次回に続きます!

 このあと、実は少しびっくりの不思議な体験をします。


 どうぞ次回も楽しみに読んでいただけたら嬉しいです。 



 それでは、大変な状況ではありますが、
みなさん、どうかステイ ホームで穏やかにお過ごしできますように☆  

Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。