パリ、私の引越しストーリー

☆こちらは先週から住むことになったBellevilleの家のそばで見つけた、ストリートアーティスト、フレッド・ル・シュヴァリエ氏のアート作品。街のあちらこちらで見つけることができます。




みなさん、こんにちは。 


今日は11月11日の月曜日。

 フランスでは、「1918年11月11日休戦記念日」という、

 第一世界大戦の終戦を記念する祝日のため、仕事もお休みです。 


また、先週も11月1日(金)が「諸聖人の日」という、 全ての聖人を祝う、日本でいうところのお盆のような祝日のため、お休みでした。  


つまり2週連続で3連休だったんです☆


やっぱり土日だけでは色々やりたいことをするには時間が足りず、 

できないことが結構あるので、

今回のこの2週連続3連休は特に貴重でした。  



その3連休を利用しつつ、まずは友人の誕生日プレゼントとして、

全て手作りの刺繍バッグを作りました。


使用したイラストは、彼女と共通の友人の素敵なお友達の小さなお子さん(女の子)が

彼女のために描いた、おさかながキスをしている可愛いこの絵。



それを刺繍して、こちらのバッグを作りました。

☆いいカメラで写真を撮り忘れたので、今度しっかり撮らなくちゃ!



ミシンがないので、すべて手縫い!私の力作です。笑

彼女も喜んでくれたので、ほっと一安心。


おさかな好きの彼女用の世界で一つの可愛いバッグです。


時間があまりなかったので、ギリギリセーフで完成でしたが、

作っている間も、とても楽しかったです。



さらにパリで知り合いになった友人が長野県松本市にオープンさせた

セレクトショップ、neuf.(ヌフ ポワン)さんより

オーダーを受けて、ベレー帽に刺繍をしました。


4色全てに異なる、ポジティブで可愛い言葉を刺繍しました。

彼女が一つプレゼントしてくれるというので、

お言葉に甘え、私はこの黒の「oui」を選択。



明るい気持ちで「oui」と対応していたら、

素敵なことも起こりやすい気がします。


早速、このベレー帽を被って郵便局に行ったら、

パリでは珍しく、最高に親切なスタッフ方々にあたり、

笑顔でこのベレー帽を日本に発送することができました!


みなさんもぜひ、このベレー帽を被って、

ハッピーな冬を過ごしてみてはいかがですか。





そして先週の3連休を利用して、 

パリにおける3回目の引越しをしました。 


1年4ヶ月の間になんと4つ目の住まい! 

私は別に引越し魔でも何でもなく、

 東京に住んでいた時も一つの住まいに6年間づつ、

 しかも同じ町内内で引越しをしたくらい、 

愛着があると長く住みたい人です。 


ではどうしてこんなに引越ししているかというと、 

それには引越しせざる得ない理由があるからです。 


今回は少し話が長くなるので、2回に分けて私の引越しヒストリー?笑を 

お話しようと思います。 



1度目の住まいは、日本から掲示板サイト、Mixbを使用して探しました。


この掲示板サイトは、海外で生活する人たちにはとても有名で、 

パリのほかにも、アメリカやカナダ、ロンドン、上海など、 

世界の主要都市にそれぞれはある様子です。 


ここの「売ります、買います」コーナーから、

自転車や炊飯器などを 購入したりと、

住まい探し以外にも活用している人が多い便利なサイトです。 


☆1つ目の住まい、ル・クレムラン=ビセートルの寝室から見た朝日。朝日もお月様も愛でることができる素晴らしいアパルトマンでした。




 


 ここで一つ事件?があって、 

実は私の最初に住んだアパルトマンの前には、 

このサイトで見つけた別のお部屋が決まっていました。


それは、日本出国1ヶ月半前あたりに決定した、

 人気のバスティーユ地区で、
日本女性他2名とシェアというところでした。
 


バスティーユはとても人気のエリアなので、

 まず一人暮らし用のお部屋はかなり高く、 

そしてシェアでもなかなか見つかりません。 


 なので、ルームシェアではあるけれど、 

それぞれに独立した広いお部屋があり、日当たりも良く、

 家賃も良心的だったので、こちらを選んだ私でした。


その後、日本出国2週間前に改めて、 

大家さんにメールで詳しい住所を聞いたところ、 

「ポルト・デ・リラ」という、19区と20区の境目に位置する住所を伝えられました。 

え?全然バスティーユではありません! 


びっくりした私は、大家さんに理由を聞くと、

 同時期にバスティーユとポルト・デ・リラの住まいの両方のお部屋の
広告を出しており、

勘違いしたとのこと。 


そしてバスティーユの部屋はすでに決定しているので、

 現在はポルト・デ・リラしか空いていないといいます。


 さらに、ポルト・デ・リラの住まいはその大家さんと、

 他日本人の女性1名とシェアとのこと。 

さらっと「私も住んでおりますが、気にしないでください」みたいな
ことを言われ、

私の心はなんだかとてもザワザワしました。
 


大家さんはまず男性で、年齢はおそらく60~70代くらい。 

私は絶対にバスティーユと書いていたにも関わらず、
間違えていたこと、

さらに一緒に住むことを
どさくさに紛れて伝えてきたあたりがかなり怪しいと感じました。


 第六感がザワザワした私は、 

出国まで2週間しかなかったのですが、 

本当にラッキーなことに、
再度mixbから別の住まいを見つけることができ、

 ほっと一安心でパリに旅立ったのでした。


 その後、パリに到着して約10ヶ月ぶりに 

以前お世話になった方々や友人との再会を楽しむ日々がしばらく続きました。


 その中で本当にびっくり全身が寒くなるような話を聞いたのです。
 


それは、私がそのお部屋を直前で変えた話をした時でした。

 話を聞いていたうちの一人が、 

「私、その大家さん知ってます!かなりヤバイ人ですよ。
友達が知らずにその人の部屋を借りて大変なことになってました」
と、言ってきました。 


彼女から詳しく理由を聞くと、 

その大家さんは、パリについて間もない女性達をターゲットにした、 

セクハラ変態で有名な人でした。汗
 


その彼女の友人も知らずにそこに住んでしまった際、 

覗かれたり、勝手に部屋に入られ、襲われそうになったそうです。 


 聞けば聞くほど、もう怖すぎて、
鳥肌が立ちました。


 実際にバスティーユとマレにもアパルトマンを所有しているらしいのですが、

 おそらくバスティーユやマレなどのいい立地を出してうまく釣り、

 後で理由をつけて、そちらに誘導するのが通常の手段かもしれません。 


さらにその怖すぎる話を、在仏40年の素敵なマダムに話したところ、

 やはり狭いパリ、彼女もその変態おじさんを知っていました。
 


素敵マダムは、 

「あの人は本当に変態よ!本当にヤバイやつなんだから。
被害にあわなくて、本当に良かったわね!」と私の無事を喜び合いました。 


その話を他の友人にもしたところ、 

他の掲示板サイトで、彼の被害について警告しているのを見たことがある、とか、 

パリにある日本の本屋さん、ジュンク堂でも
そんな張り紙を見た、など、

たくさんの彼に関する情報が入ってきました。
 


彼は現在もいろんな掲示板サイトで広告を出しているようです。

 名前は「○タ○リ」です。 


最初の○部分には、東西南北の北の頭文字。

2番目の○の部分は、パリの頭文字です。
 


本当に新たな被害が起こらないためにも、

パリにいらっしゃる方は十分に気をつけてください。 

そして知り合いの方々にもどうぞ伝えてください。


こんな人がいるなんて信じたくありませんが、

自分の身は、自分で守らなくてはいけません。


 私は前回のパリ出発前にも、 何度か野生の勘が働いて、

少し奇跡のようなことがあったのですが、 

こちらもまさにそれです。 


 私の大好きなおじいちゃんが、
天国で私を見守ってくれているのかな、と

 本気でそう思いました。 


 その危険すぎるお部屋に住むことなく、

 無事、パリに到着して最初に住んだのは、

パリ13区のすぐ隣にある街、ル・クレムラン=ビセートル。 


メトロ7番線でオペラまで30分程度で、 

私のアパルトマンも駅から徒歩2分のとても便利な立地でした。。。



と、 今回は長くなるのでこの辺で!  


パリでの部屋探しはそれはもう本当に大変で、 

タイミングとご縁とコネクションだと思っています。 


 よかったら、今後の参考までに、
お読みいただけますと嬉しいです。笑 


 ではみなさんも素敵な1週間を過ごせますように☆ 

風邪をひかないよう、ご自愛くださいな。 

Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。