ビザ更新でおきた悪夢

★いつも癒される友人のねこ、名前はシーレ




みなさん、こんにちは。 


今日のパリは久しぶりの雨模様。

 夏の終わりを感じさせていた時期も過ぎ、 

最近はすっかり秋めいていました。

 風邪は引きたくないなぁと思っていた矢先に
風邪を引いてしまい、 

今日はとうとう暖房(chauffage ショファージュ)もつけてしまいました。
 


みなさんも健康一番。 

寒暖の差が激しい季節、どうぞご自愛くださいませ。 





★ブログの内容とは関係ない、最近訪れたベルヴィルにある美しい教会。エディット・ピアフもここで生まれ育っているので、この教会に足を運んでいたかもしれません



 先々週はビザの更新でまさかの酷いめに合い、

一瞬凹んだのですが、もうすっかり立ち直っています。


今日は何が起きたかを誰かのお役に立つかもと思い、簡単にお話します。笑



私はサラリエビザ(就労ビザ)で働いているのですが、

最初の年は日本でビザを取得。

その後は移民局OFIIで正式なビザと滞在許可証を発行してもらいました。

(これもなかなか大変でしたが。。。)


次の2年目からは、シテ島のノートルダムすぐそばのプリフェクチュールにて、

ビザ更新の手続きを行います。


今年で2年目となる私は、

6月下旬にプリフェクチュールへビザ更新手続きに行ってきました。


その際、大家さんの契約書以外に彼のIDが必要ということで、

他の書類はパーフェクトだったのですが、

再度プリフェクチュールに行くためのランデヴーの紙を受け取り、

その日は終了しました。



そして今回2ヶ月半ぶりの9月初旬に、

その大家さんのIDを持って

プリフェクチュールに向かったのでした。


本来なら前回の申請で足りていなかった、

 大家さんのIDを提出するだけで手続き終了のはずでした。


 ところが当たった女性が本当に恐ろしい顔をした意地悪そうな女性で、

 用意していた書類以外の質問を私にしてきたのです。 


私は予想外の展開に少しパニくり、フランス語がすぐに出てこず。

 その状況に彼女の意地悪スイッチがますます入ったようで、 

かなりの剣幕で煽られた私は、思わず英語で答えてしまいました。
 


それに対し、彼女がすごい勢いで怒りだし、

 英語で話すんじゃない!ここはフランスだ!みたいな状況になり、

 私はますますパニックに。。。 


ボスに電話させてくれとお願いしましたが、
それも却下されました。 

(前回の優しいムッシューの際は、途中で確認の電話を
私がボスにし、途中で彼が代わって話してくれたのですが)  


その後、一度席で待ってろと追い返され、 

その間に彼女は私の書類を改めて調べていたようです。 


おそらく彼女は途中で必要書類は揃っているとわかったはずですが、 

きっと後には引けず、喧嘩腰で関係のない書類の矛盾点を指し、 

こんな書類信用できないから、全て撤回だ!
出直して来い!となりました。(泣)


 通常なら次のランデヴーの日程が書いた紙をもらえるのですが、 

それすらも渡されず、
私もショックとパニックで紙がもらえないのはおかしい、と反論する

気力もなく、とりあえずその場を後にしました。
 


お店に戻り、ボスにその話をするとそれはおかしいと怒ってくれ、

 他のスタッフも頭のおかしい魔女に当たっただけ、
気にするな!と慰めてくれました。笑

 そしてとにかくしっかり次に備えよう、となりました。


 最初は怒りがこみ上げてきて、冷静な気持ちになれなかったのですが、

 しばらくすると、
彼女も酷いけれど、

そもそも私がフランス語ができないことが原因だと思いました。 


そして前回対応してくれたムッシューがいい人過ぎたので、

 私も油断し過ぎていたし、体調もあまり良くなかったりと、 

全てが悪い方向に進んでしまったツイテナイ日だったと思えるようになりました。


 とにかく、毎日が良いことばかりとはいかないし、 

この経験によって学ぶこともたくさんあったので、 

全てに意味があるなぁと思います。 


友人にその話をしても、 

まあみんなそれぞれにたくましいエピソードをお持ちで、 

私、そんなのムリ、と思うような話もあったり、

 とにかく強くたくましく暮らしてます。笑 


 できたら自分の身にはふりかからないで欲しいけれど、

 起こってしまった時には、ユーモアを忘れずに対応していけるように女性になれたらいいな。 


 


日本とは違い、お役所が平気で書類を無くしてしまったり、

 前回と違うことを言ってくるようなケースは日常茶飯事。

正直なところ、担当者によって対応も変わってきたり、

良い人に当たるかどうか、

これはもうカケです。笑


それとフランス在住が長い友人から、
ランデヴーを取るなら金曜の午後が良いとのアドバイスもいただきました。

理由は、週末の休みまであと数時間で機嫌が良いから。笑

日本では、そんなことで対応が変わるなんて考えられませんが、
確かに私が行った日は月曜の午前中。
一番機嫌が悪かったのかも知れません。笑


そして、フランスでビザを取得する必要のある方は、
 全ての書類のコピーをとっておくことをお勧めします。 

 ビザの申請に限らず、

フランスでの手続きの際には、

なんでも原本とは別にコピーを3部は保管しておいた方が安心です。


また、相手の行動が記録に残るよう、

メールで依頼しておくなどの工夫も大切かもしれません。
 

そして、私のようにフランス語がまだまだな方は、

何を聞かれても答えられるように、

ある程度の質問を予測し、

予行練習をしておいたほうがいいかもしれません。


これも友人からのアドバイスですが、
私も次回は練習して挑むつもりです。



とはいえ、優しい人もたくさん、 

面白い、とんちんかんな出来事もたくさん、 

思わずプフッと笑ってしまうような人や事柄がたくさんの愛しいパリです。 





★帰宅途中で見かけたスケボーに乗った可愛い女の子。パリではいろんな人が、いろんな乗り物で移動しています




 それと別件ですが、
年末年始に日本へ3週間帰国します。

 その際にワークショップを開催することにいたしました!


 詳しい日程等が決まり次第、インスタ等でお知らせしてまいりますので、 

どうぞよろしくお願いいたします。


 それでは明日からまた新しい1週間。

 日本は3連休ですね。

素敵な週になりますように☆             

Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。