コンピエーニュ城

★サロンドテのケーキ



みなさん、こんにちは。  


今週のパリは先週から一転、 

25度前後と過ごしやすい日が続いています。 


昨日は祝日出勤の代休でお休み。 

Youtubeでフランス語の発音練習をしたり、 

刺繍をしながら過ごしました。  


最近ですが、やっと?フラ語の発音が気になるようになりました。 

発音を意識しだすと、

普通に使っていた「Bonjour」でさえも 気になるようになり、 

気を取り直して一から学び直している気分です。 


おとといのの帰り際にボスと発音の話をしていたら、 

こんな例文を紙に書いてくれました。 


Je vais faire trois rouleaux de ruban du velours. 

私はベロアのリボンを3つロールに巻きます。 


なんとも手芸屋さんらしい例文ですが、

 今一番の課題「R」の発音が連発しているので、 

とてもいい練習になるとのこと。


 明日は刺繍しながらこれを練習しなさい、と宿題になりました。笑 


 ところで、6月をお花月間を決めたワタシ。 

6月最後である30日の日曜日には、 

パリから北に80キロ程度先にあるコンピエーニュに行ってきました。


 ここには、「コンピエーニュ城」というお城があり、

そこのガーデンがとても素敵だと、

前にお話したフランスの文化に詳しい知人が教えてくれたところです。


特に今の時期は最高ということで、 絶対に行こうと決めていました。




★北駅


★出発ホーム



★電車の中。窓ガラスが汚れで曇っていたのが残念



 チケット代は往復合わせて20ユーロ。 

早めに買っていたので安く済みました。 


今回は、パリ北駅を朝8;36に出発、50分後の9;25にコンピエーニュに到着。 

駅からお城までは600mと書いていました。 




★コンピエーニュ駅


歩いて向かっている途中、ブロカント(蚤の市)に遭遇。



★遭遇したブロカント



 私はここで運命の出会いをしてしまうのですが、 

話が横道にそれるので、 それはまたの機会にお話しますね。笑


 街の雰囲気はお天気もよかったせいもあり、 のんびりしていて穏やかな感じ。 

小さいながらもH&Mがあったり、そこそこお店も揃っているようです。  


このコンピエーニュという街は、 歴史も古く、

1430年にはあのジャンヌ・ダルクが百年戦争中に

ブルターニュ軍に捕らえられた土地で、


 そしてあのマリーアントワネットが、

ルイ16世と初めて面会したところでもあるそう。


 お城に近づいていくにつれ、

中世の街並みという感じが強くなっていきました。

★お城に向かう途中の歩道。お花の色の合わせ方が絶妙。さすがフランス


★お城の入り口



いよいよお城に到着。 

入館料は7.5ユーロ。

日本語のオーディオガイドもついているそう。 

私は無料と知らず、使用しませんでした。 

ちょっと残念ですが、こんなこともあります。笑



★とにかく豪華な寝室。私なら気が休まらないかも




城内の調度品はフランス革命時に全て競売にかけられ、 

その後ナポレオン1世が、皇妃となるオーストリア皇女マリー=ルイーズ・ドートリッシュのために城内を大規模改築したそう。



★彫刻のように立体的に書かれた絵画。だまし絵のよう



 狩猟用に使われてきただけあり、

ところどころに狩猟モチーフの絵や陶器が見られます。 



★ちょっと怖い。私ならこの鹿が襲われている様子の置物があるだけで食欲が半減しそうです




ワタシ的には、ベルサイユほどの豪華絢爛なコテコテ感がなく、 

なんだかのびやかな雰囲気で気持ちがよかったです。  



★書斎


★大きな鏡の前でなんとなくセルフィーしてみました。お部屋の大きさがよくわかります。


★プレイルーム



ウルトラモッドでも扱っているインテリア用のギャロンやタッセルも多く見られ、 

こんな風に使っているんだと勉強になりました。 



★ボタニカル画


★お花と果物モチーフが豪華な椅子。ルサージュのNiveau1のデザインのよう

★タペストリーの縁取り装飾のテクニックは圧巻!とても凝っています



★様々な種類の石を組み合わせて作った、豪華なフランス地図もありました



お城を見学したあとは、広いガーデンを散策。



★このトンネルを抜けるとガーデンへ。

★オレンジと紫のコントラスト


 鳥のさえずりの色とりどりの花々に癒されながら、 

まるでゴルフ場のようにどこまでも続く広大な芝生の広場に落ち着きました。  


★素敵な小道


★広大な芝生



私はここで一人ピクニックをすると決めていたので、

 ちょうどよい木陰を見つけて敷物を引き、 

まずはゴロンとあお向けに寝て、空を眺めてみました。 



★見上げた空


こんなにのんびりと空を眺めたのは、いつぐらいぶりだったか思い出せません。  

そして、お城に向かう道すがらのモノプリで買ったチェリーとチップスを出して、

 時々つまみながら、2時間近く過ごしました。 


 ただただ静かで、風と太陽の光が気持ちよく、 最高に贅沢なひと時でした。  



★この花は私の地元でもよく見かけます



そしてまたガーデンを少し歩いたのに、 

こちらも楽しみにしていたサロン・ド・テ(カフェ)に向かいます。 

★ガーデンからお城へ向かう道


★サロンドテに向かう途中にとってもいい香りがすると思ったらこの花でした。

キンカン?みたいなオレンジ系のお花。ネロリ系の香りが私は大好き!


★サロンドテはこちら!到着するまでに何度もサロンドテの案内をみました。とても親切





こちらのサロンドテはその知人から絶対に行くべき、と勧められていたところでした。

 行ってみると納得。 本当に素敵なところでした。


★店内の雰囲気



店内もフレンドリーな雰囲気で、 ケーキは見た目にも手作り感のある可愛らしい作り。 

食器も全てが愛らしく、そしてお値段もリーズナブル。  



★メニューは淡いブルーのトワルドジュイにオレンジのリボン。可愛い


あまりお腹の空いていなかった私は、 

ベリーとローズのカップケーキにアールグレーをチョイス。 


★なんて可愛いビジュアル



感じの良い店員さんがすぐに運んできてくれました。 

目の前に広がるローズガーデンを眺めながらしばしティータイムです。


★淡いピンクのバラと白い芍薬のコントラストがとっても可愛かったローズガーデン



 ケーキは少し甘かったけれど、自然なお味で紅茶にもよく合い美味しかったです。 

料金は紅茶と合わせて8.5ユーロ。 なんて良心的なのかしら。 


帰りは16時の電車だったのですが、 あっという間の6時間でした。 


 行きの電車、そしてこの間のジヴェルニーへの往復電車でも

チケットを見せる機会がありませんでした。


 これじゃあタダ乗りする人もいるだろうな、

と思っていたら、案の定、 帰りの電車で抜き打ちの切符確認があり、

 前に座っていた女の子が係員に連れていかれていました。 

やっぱり悪いことはするものじゃないですね。  笑


そんなこんなで、私の花月間は一応終わりました。

もう 大満足です。 


でもまだまだお花は美しく咲いていますし、

 引き続きいろんな公園や近場の散策を楽しんでいきたいと思います。 


 みなさんもパリにいらっしゃる機会があれば、 

ぜひ、コンピエーニュ城にも足を運んでみてくださいね。

あ、時期はやっぱり春夏がいいと思います。


 それでは、みなさんもじめじめと上手におつきあいしながら、

健やかに過ごせますように。


 

Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。