スリに狙われたお話

Bonjour!

 みなさん、こんにちは。


 今週のパリは急にグッと寒くなり、 

少しですが、なんと雪まで降りました。 


寒いのが苦手な私は、 ヒートテックに、ヒートテックタイツ、

 さらに貼るホッカイロデビューまでしてしまいました〜(笑)



 今からホッカイロを使ってしまって、

 真冬が乗りきれるか少し心配です。。。 



ところで、 前回のブログから1週間、 

文章が長過ぎると知人からアドバイスをいただいたので、 

これからもう少し小分けにしようと思います。 


長さより回数が大切だよ、と。 

はい、私もそう思います。(笑) 


 まだまだ試行錯誤が続きます。


 そしてまずは、良いご報告から!! 


パリに来て、まず洗礼を受けた

 EMSの勝手に日本へ返送された荷物の送料が

 先日無事払い戻しされました!(祝) 


金額は2万だったので、これはなかなか大きいです。

 結局払い戻しまでに約4ヶ月かかりましたが、 

これでもう終了! 


ご心配してくださった皆様、どうもありがとうございました。



ある日のポンヌフ。美しい。




 今回は、久しぶりに危ない目に遭遇した時のお話です。


 先週の水曜日、 

なんだか気持ちをリフレッシュしたいと思った私は、

 朝少しだけ早く家を出て、

メトロ7番線の駅、 Pont Nuef で降りました。




夜のポンヌフ。やっぱり美しい。




 普段はオペラの1つ手前の駅、 

Pyramides(ピラミッド)で降りるのですが、 

Pont Nuefはピラミッドより2つ手前で、 

映画「ポンヌフの恋人」でも有名な 

ポンヌフという橋のたもとにある駅です。


 そこで降りると、 

セーヌ川沿いをルーブル美術館そばまでお散歩できるので 

私のお気に入りプチお散歩コースなのでした。


 その日はお天気も最高によく、

 Itunesで音楽を聴きながら気分良く歩いていたところ、 

なんとセーヌ川で美しい2羽の白鳥に遭遇しました。




インスタにも上げた2羽の白鳥




 すっかりテンションの上がってしまった私は、

 iPhoneで白鳥を撮るのに夢中になり、 

さらに今度はインスタにアップすることに集中していました。 

(インスタは無事アップ完了!)


 そして、下を向き、iphoneを弄りながら 

そろそろ上の道に上がろうと、 

近くにあった階段を登り始めました。 


そして階段のちょうど真ん中あたりで 

ようやく顔を上げた瞬間、 

いきなり大きな声とともに10代と思われるジプシー系の少年2人に囲まれました。


 ここ数年のスリの有名な手段の 署名を求めるタイプのもので、 

大きな声で「サインして!サインして!」と言いながら近づき、

気を取られていると、その隙に擦られるというからくり。

 


突如、狭い階段で完全に囲まれて、

急に恐怖で我に帰った私でしたが、

 周りからは私が見えない位置で、 

手にはiPhone。 

お財布は、肩掛けポーチには入れず、

 底が深いエコバックの中に入れていました。


 iphoneを奪われないよう、ギュッと握りしめ、 

お財布の入ったエコバックは、

手を入れられないよう、脇を固く閉め、 


とにかく誰かがいそうな上の道に 逃げようと必死。


 彼らを振り払いながら階段を上がろうとしますが、 

階段を塞ぐためなかなか苦戦。 


怖かったのですが、私も自然と「ノー!ノー!」と大声を出し、

 なんとか上の道に上がることに成功。 


 これで彼らも諦めたと思いきや、 まだしつこくついて来て、

 最後は私も「ノー!」と怒鳴っていました。


 怒鳴ったことなんて、何年ぶりでしょう。


 自分の声の大きさに、自分でもびっくりして、 

少年もびっくりして、そして目が合いました。


 彼の表情が変わったので、

 もしかして殴られるかも、と一瞬とても怖かったのですが、

彼らはようやく諦めて去っていきました。 


本当に爽やかな朝だったのですが、

 一気に恐怖とショックで 

気分転換とは真逆の朝になってしまいました(笑)。


  あんな朝っぱらからスリ軍団がいることにもびっくりしましたし、

 ここ最近はすっかりそんなことも忘れて

 いろんなところを歩いていた私だったので、 


ここはパリ。 しっかり用心しようと、 

痛い目にあって再度目が覚めた水曜の朝でした(笑) 。


早速ウルトラモッドのスタッフにもその話をしたところ、

 フランス人、パリジェンヌの彼女たちにとっても 

ルーブル界隈は通りたくない物騒なエリアとのことでした。





私が被害にあったのはこのエリア。ご注意ください!




 左岸からルーブル側に渡る付近も要注意とのこと。 


セーヌ川沿いはフォトジェニックな景色が広がっているので、

 観光客の人達はみんな写真を撮ることに夢中。 

 それこそ彼らの格好の餌食です。  




マリーアントワネットが最後に幽閉されていた、セーヌ川沿いにあるコンシェルジュリー。




友人にもその話をしたところ、 

彼女はマレ地区でATMでお金を下ろしている最中に 

いきなり100ユーロのボタンを押され、 

危うく引き出したお金を取られそうになったことがあるそうです。 


その時も彼女もびっくりするような大声を出して 

助けを求めたところ、 

近くにいたバイクに乗った男性がスリの少年を音で威嚇して、

無事難を逃れたそう。 


 パリは美しい街だけど、 やっぱりいろんな環境の人達が暮らしている街。  





ある日のセーヌ川沿い。馬に乗ってパトロールしているおまわりさん。




皆さんも本当に気をつけてくださいね!       



最後は今週観に行った、SPACという静岡県にある劇団の舞台の映像。

パリでの舞台の公演はもう終わってしまいましたが、

演出から生の演奏の音楽もクールで

最高に素晴らしかったので、

もし日本で機会があれば、ぜひ!




静岡県、やるなぁ♡



Kaori KONISHIKAWA

パリを拠点に刺繍家として活動。KAORI embroideryという名前にて、手刺繍のアイテムを自身のオンラインショップ、パリ、日本のセレクトショップにて販売中。パリ2区にある老舗手芸店『ULTRAMOD』にも勤務。活動の様子は主にインスタグラムにて発信。自由なスタイルの刺繍が好き。