ディオールの故郷、グランビル にプチトリップ
こんにちは。
みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。
私のほうは、
またすっかりブログがご無沙汰になってしまい、
気づけば、約1ヶ月ぶりの更新です。
10月は日本から友人が来たり、
いろんな人にお会いする機会も多く、楽しくも忙しい1ヶ月でした。
今回は、2週間前の土日を利用して友人と行ってきた
ノルマンディーの港町、グランビル へのプチ旅行についてです。
丘の上から見渡したグランビル の港。
パリに来てから、
いくつものバラエティにとんだハプニングを経験してきた私。
最近は少し落ち着きを見せてきたと思いきや、
今回も少しハラハラドキドキな旅となりました(笑)
チケットは、SNCF(フランス国鉄)のサイトから
私が事前に格安チケットを買っていました。
フランスも日本と同じで、
早めに取れば取るほど、チケットは安く、
また時間帯で価格も変わります。
検索の結果、程よい時間で、
行きは1等席を格安で取得することができた私。
今回は友人も一緒ですし、
すっかり安心して、旅行当日を迎えました。
当日はお天気にも恵まれ、好調の出だし。
モンパルナスから無事電車に乗り、
しばらくすると乗務員さんがチケットをチェックしにやってきました。
Iphoneのモバイルチケットを見せたあと、
続けて、「カルト …」と言われたのですが、
何を言っているのか理解できず、
乗務員さんと???の会話をしていたところ、
突然後ろに座っていたフランス人の女性が
英語で助け船を出してくれました。
彼女の説明によると、このチケットはCarte Weekend(週末カード)用だから、
Carte Weekendのチケットがないといけない、とのこと。
私たちにはカルトウィークエンドが何のことかもさっぱりわからず、
Weekend 割引のチケットを買ったつもりでいました。
ところがこのチケットというのは、
予めCarte Weekendパスを持っている人用の
格安チケットだったのです。
ちなみにCarte Weekendとは、
往復のうちどちらかに週末を挟めば、
3割引でTGVに乗れる1年間有効のパスポートのことでした。
なるほど。だから安かったんだー、と納得。(笑)
まずそのカルトウィークエンドに入っていない人でも
チケットが取れてしまうシステムがどうか、と思いましたが、
とにかくそのパスを持っていなかった私たちは
エクストラチャージを払うリスクが発生。
しかし後ろにいた優しいフランス人女性の説明と
乗務員さんの優しさで行きは免除としてもらえたのです。(よかった!)
けれど問題は帰り。
カルトウィークエンドを急いでネットで調べてみると、
作るには証明写真、ID,が必要とのこと。
私もすっかり油断しており、
パスポートなどのIDは持ってきていませんでした。
どうしようかと友人と相談していると、
またもフランス人女性が話しかけてくれ、
グランビルの駅に着いたら、
一緒にSNCFのチケットカウンターまで着いて行き、
説明してくれるというのです。
なんて、なんて親切な人!!
感動しかありません。
グランビル の駅。海辺の景色が壁いっぱいに描かれています。
グランビル の駅に着くと、
本当に彼女がカウンターまで
付き添ってくださり、
スタッフに事情を説明してくれました。
その結果、今カルトウィークエンドを作れば、
帰りも問題ないということになったのですが、
作るためのIDがありません。
それについても彼女がどうにかお願いしてくれ、
その結果、IDなしに無事カルトウィークエンドを作ることに成功しました。
これがカルトウィークエンド。顔の写真がリアル過ぎて隠しちゃいました(笑)
証明写真は、運よく駅に設置されていた証明写真自販機?でゲット。
料金は1年間有効で75ユーロです。(本人を含め二人まで利用可能)
これでまたお安く旅行に行けます!嬉しい☆
自販機で証明写真を撮っているところ。友人がこっそり撮影。少しマヌケな感じ(笑)
もしフランス語がロクに話せない私たち二人だけだったらと思うと
今でもゾッとします。
こーいうことは何度も経験しているのですが、
ルールというより、人によって、機嫌によって
状況が、結果が変わってくるのがフランスという感じです。
そして、ユーモアの通じる優しい人、
楽しい人が沢山いるのもフランス。
意地悪な人もいるにはいると思いますが、
最近はあまり遭遇していないかも。ありがたいことです。
これで晴れて、
グランビルの楽しい旅のスタートを
改めて切ることができました!
今回の旅の一番の目的は、
クリスチャン・ディオール博物館を訪れること。
ディオールの生家でもあるディオール博物館。
友人も私も刺繍をしているので、
オートクチュールのコレクションを生で観ることができるのは
とっても楽しく幸せなことなんです。
ディオール博物館は翌日の朝方から行くと決めていたため、
到着後は軽く街を探索。
デザインも可愛いサーディーンの缶詰
新鮮な海の幸。買って別荘で調理するのが通常なのかな。
夜は調べた地元のレストランで夕食を、と思っていましたが、
ここで第二のハプニング。
グーグルの情報では営業中となっていたにもかかわらず、
秋のバカンス終了間近の土曜の夜だったせいでしょうか、
お店はまさかのお休みでした(泣)
ただでさえ、小さな港町。
他に食べるところがあるのか不安になりながら、
暗い街並みをレストランを求めてウロウロ探索。
同じようにウロウロしている観光客の姿もちらほら。
なかなか見つからないまま、しばらく経ったのち、
もう寒いので、ここに入っちゃおう!と
期待せずに入ったレストランがまさかの当たり。
ミュスカデとともに、
とっても美味しいムール貝を格安でいただけることができました。
ラッキー!!
お鍋いっぱいのムール貝。
夜は駅にほど近い可愛らしいプチホテルに宿泊。
暖房もシャワーも問題なく使え、快適でした。
宿泊したプチホテル。
翌朝は、いよいよメインのディオール博物館へ。
この博物館はディオールが生まれ育った生家を博物館にしており、
彼の幼少期の写真からデッサン、
ディオールの華やかなコレクションの数々に、
子供の頃のムッシューディオールがお出迎え。妖精みたいで可愛い。
ガーデンの色とりどりのお花
お庭から見える海辺
彼が愛した海辺を見渡せる素敵なガーデンなども楽しめ、
彼の面影をふんだんに感じることができました。
ディオール氏が使用していた手帳と時計
日本をイメージしたドレス。日本というより中国っぽい?
ディオールを一躍有名にしたニュールック
現在のDior デザイナー、マリア・グラツィア・キウリの2017年の星座をモチーフにしたコレクションの展示もありました。
生地に直接手書きで書いているイラストに刺繍が施されています。
訪れた後はすっかり心が美しい気持ちで満たされ、
友人と本当に来てよかったね、と話しました。
ディオール博物館から海辺に続く階段
ディオールの後は海辺の街をお散歩。
私は沼津の海辺育ちなので、やっぱり海が大好き!
広い空、青い海の色、全てに癒されます。
砂浜を歩くのも久しぶり。
お天気は相変わらずよく、そこまで寒くなく、
最高のシチュエーションでお散歩を楽しむことができました。
ランチは海辺のレストランに予約なしでふらっと入ってみたところ、
ギリギリ席が残っていた感じでこれまたラッキー。
素敵なフレンチを楽しみました。
お家のカーテンのモチーフもヨット
景色の良い丘で寄り添って景色を楽しむ可愛いおじいちゃんとおばあちゃん
小さな街ですが、
海辺の街並みも絵になり、
お散歩が楽しいグランビル 。
またいつか、
ディオールの愛したバラが咲き乱れる季節に、
再度訪れてみたいなぁと思いました。
ドタバタ珍道中となりましたが、
心も体もリフレッシュされた、楽しい2日間でした。
旅行ってやっぱり大切ですね。
0コメント