ルサージュの思い出②
こんにちは。
今日はルサージュでの思い出について書きました。
現在のエコール・ルサージュは、教室が1階と2階に分かれていて、
2Fの教室に行く途中の踊り場には、この机が置いてあります。
これはルサージュ氏が生前に使用していたデスクで、
「Broderie」と書かれた、
美しく大きな刺繍がデスクの上に飾られています。
そして奥の棚には、ビンテージのものと思われるビーズの数々がならんでいます。
ルサージュ氏(フランソワ・ルサージュ)は、
ルサージュが創業してから、20歳にも満たない頃にメゾンを引き継ぎ、
現在の成功に導いた方です。
ディオール、シャネル、バレンシアガ、etc…
錚々たるトップメゾンのコレクションに欠かせない刺繍の数々は
彼が支えてきたと言っても過言ではないと思います。
以前先生にルサージュ氏がどんな人だったか伺ったところ、
「彼は何でも燃やしていたわ(笑)」と?!なコメント。
彼はとても探究心、遊び心があった人のようで、
刺繍に使用するビーズやスパンコールなどに独特の風合いを出したいような時、
よく燃やしていたということでした(笑)。
ルサージュ氏が死去した際の記事。彼の生前の様子がうかがえます。
このエピソードをきいてから、
活き活きとしたルサージュ氏の姿が想像できるようになったというか、
親しみが勝手に沸くようになりました(笑)
やっぱりものづくりの先駆者は、大胆で常識にとらわれない
自由な精神を持っているものなんですね。
この前を通ると、そんな彼の気配を感じる気がして、
ワクワクと少しドキドキする感覚を味わっていました。
Youtubeで、ルサージュ氏が手がけた
バレンシアガの1968年 のコレクションを再現する映像を見つけました。
いろんな素材を自由に使っていて、
遊びココロも満載で、
本当にこれはもう芸術って感じです!(笑)
まだまだ長い道のりになりそうですが、
私もこんな風にいつか、
自由な発想で刺繍ができるようになりたいな、と思います。
本日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます。
今日はまた寒い1日となりましたが、春はすぐそこ!
素敵な夜をお過ごしください。
0コメント